ロッキー山脈の大自然を探るセミナーI

科目名 ロッキー山脈の大自然を探るセミナーI
副題 大山脈形成の謎をとく旅に出てみよう!(準備篇)
担当教員名 小笠原 義秀
学部 オープン教育 系列種別 テーマカレッジ演習
単位数 4 配当年次 1年以上
学期・曜日・時限 前期
講義内容  北米大陸の西側を南北に走るロッキー山脈。アラスカからメキシコにいたるまでの間に、標高3000から4000mの山々が数千kmにわたって連なる大山脈です。ここには、わが国では体験することができない大自然がたっぷりと残されており、自然の様々な素顔を我々に見せてくれます。大地質構造、地形、野生動物、植物、砂漠等々。すべてが地球のダイナミックスの結果です。皆さんと一緒にこの大自然を自分の目で確かめて自然を探求する旅に出てみましょう?
 何故、山脈は高いのでしょうか?本年度は探求テーマを「大山脈形成の謎を解く」に設定し、米国ワイオミング州のロッキー山脈形成に焦点をあてました。ロッキー山脈の形成は中生代末から新生代にかけて起こりました。一体この時期に北米大陸で何が起きたのでしょうか。そしてこのような大山脈はどのようにつくられ、ま多それを引き起こした地球変動のメカニズムはなんだったのでしょうか?この地域には25億年以上前の非常に古い岩石が露出しています。この中にどのような地球史の謎が隠されているのでしょうか?このような壮大な謎・疑問を解くことを目的にアメリカ西部のフィールドトリップ(セミナーII)に出てみることにしました。
 このセミナーIでは、フィールドトリップの準備となる学習を行います。そして、参加者が大きな探求テーマをベースにそれぞれ各自の小テーマを設定しその文献調査を行い、逐次発表しフィールドトリップ実施の基礎を作ります。尚、セミナーで用いる関連文献のほとんどすべてが英文です。セミナー生の地球科学分野の知識をそろえるため、英文の地球科学教科書を使用します。
 セミナーIIがフィールドトリップと前後の集中学習です。フィールドトリップは9月の中旬から下旬にかけて10-12日間を予定しています。移動にはフルサイズバンを使用します。出発地はカリフォルニア州のサンフランシスコ、ここからネバダ・ユタ州を横断しワイオミング州のロッキー山脈を往復する総移動距離約5000kmの壮大な旅です。途中立ち寄るおもな調査箇所は下記の通りです。
1.シェラネバダ山脈:花崗岩の大岩体と氷食地形
2.Basin & Range地質区:Sand Mountain(ネバダ)、Bonneville塩の大平原(Utah)、Great Salt Lake
3.ロッキー山脈:Wind River Mts、Big Horn Mts、Bear Tooth Mts、イエローストーン国立公園
 フィールドトリップは、ユタ州のソルトレークシティーかコロラド州のデンバーで解散になる可能性があります。これについてはセミナーメンバーと相談の上決定します。
 セミナーIでは、毎回小テーマを設定し、それに関する解説を加えた後、セミナー生2名の発表を行います。発表はPowerPointファイルを用いておこないます。発表内容はすべて、サーバに保存し、学内からならば誰でも閲覧できるようにします。PowerPointファイルの作成法についてはセミナーの中で解説します。
授業計画 1.この科目の趣旨・目的の説明
   地球のダイナミックスの証としての山脈形成とそのメカニズム
   何故フィールドへ出るのか?
2.北米大陸西部の大地質区分とその特徴の学習
   フランシスカン変成帯、カスケード山脈、シェラネバダ山脈
   Basin & Range地質区、コロンビア川台地
   ロッキー山脈(北部・中部・南部)
   ホットスポット(イエローストーン)
3.フィールドトリップのコース概要紹介
   フィールトリップの地域紹介
   フィールドで観察できる事項
4.セミナー生各自の小テーマ設定
5.シェラネバダ山脈の地質・地形と自然に関する学習と発表
6.Basin & Range地質区の地質・地形と自然に関する学習と発表
   地形の特徴
   火山活動の特徴
   気候の特徴
7.ワイオミングの地質・地形と自然に関する学習と発表
   ワイオミングのロッキー山脈の地質・地形と自然
   Wind River Mountainsの地質構造と地形
   Big Horn Mountainsの地質構造と地形
   Big Horn Basinの地質と自然
   イエローストーン国立公園の地質と自然
   グランドティートン国立公園
8.フィールドトリップ解説書作成
教科書 「Earth: An Introduction to Physical Geology」by E.J. Tarbuch & F.K. Lutgens, Prentice Hall. 定価約8000円(教材CD-ROM付)
参考文献 セミナー中に適宜紹介します。
評価方法 セミナー生全員参加で作成するフィールドトリップ解説書(40%)
個人の小テーマに対応する報告書(40%)
出席(20%)
備考 1.セミナーIIとあわせて履修することが条件です。
2.フィールドトリップに使用する車の容量の関係で、定員を10名に設定します。
3.海外のフィールドトリップであり、チームワークが重要視されることを考慮して、2年度生以上で下記3つの科目のいずれかを既に履修した人の枠を設定します。「アメリカ西部で学ぶ地球の歴史」・「NASAから地球と惑星を見るセミナー」・「地球を丸ごと考えるセミナー」
4.履修者の選定はあらかじめ提出された履修の動機・目的の文章を参考に判断します。
5.どうしてもこのセミナーを履修したい人は、あらかじめ履修動機と目的の詳細を記した文章を小笠原宛にE-mail(ogasawara@earth.edu.waseda.ac.jp)で送ってください。その内容を検討の上、妥当なものであればセミナー生選考時に考慮します。
6.この海外フィールドトリップは非常にハードなスケジュールで進行します。体力・気力・自然への好奇心に自信がある人のみ応募してください。
7.米国内のフィールドトリップであるため、最低限の英会話能力が要求されます。
8.関連科目:
オープン教育センター設置科目「アメリカ西部で学ぶ地球の歴史」・「全地球史I」
教育学部提出オープン科目:「地球システム概論」・「情報地球科学」
関連するURL http://133.9.221.70
http://133.9.221.70/esls/nasa_images/USA/US_Western.htm